【ネタバレ】反応しない練習 #11

タイトル:反応しない練習

著 者 :草薙 龍瞬

出版社 :KADOKAWA

発行日 :2015年7月27日

悩みを解決する唯一の方法

すべての悩みは"たった一つのこと”から始まっている

・いつも仕事が忙しくて、心に余裕がない
・毎月ギリギリの生活で、将来を考えると不安になる
・イヤなことがあって、落ちこんでいる
・職場の人間関係で、ストレスを感じている

これらの悩みは、どれも“心の反応”から始まっている
何かの出来事を受けて、心がつい動いてしまうこと、それこそが悩みを作り出している“たった一つのこと”である。

つまり、すべての悩みを根本的に解決する方法、それは“ムダな反応をしない”こと。

現実を「変える」ことや、「闘う」ことでは苦しみは消えない。
そうではなく、現実に「どう向き合えばいいか?」を考える。

ブッダの教え「心の反応を見る」

反応せずに理解する
まず、“求める心”があり、それが“七つの欲求”を生み出し、その欲求に突き動かされて、人は反応する。
大切なのは、「意図しなくとも、心は求めつづけてしまうものである」と理解しておくこと。

「身体を壊すぐらい仕事を頑張っているのにどうして誰も認めてくれないのか」
と、心でムダに反応して悩むのではなく、
「この反応の理由は承認欲だ、わたしには承認欲があるのだ」
と、理解して素直に受け入れてしまう

承認欲(求める心)という「反応の原因」さえ分かれば、
「でも、あの人に認められたところで、それが一体なんなのだ?」
と、不満状態(=悩み)から抜け出せるようになる。

心の状態を見つめる
「心の状態を客観的に見る」クセをつけると、ムダな反応をおさえることが可能になる。

仕事中でも、プライベートでも「今、自分の心はどんな状態だろう?」と常に意識して、
「気分が落ちているな」
「イライラしているな」
というように、心の状態を客観的に言葉で確かめるクセをつける。

言葉で確認すると、反応から抜け出せる。
そして、反応から抜けだせれば、次第に心が落ち着いてくる。

ブッダの教え「合理的に考える」

「ムダに反応をしない」「悩みを増やさない」人生を目的とした際に、「判断」は実に不合理である。

判断しすぎる心
人が悩んでしまう理由の1つは、「判断しすぎる心」にある。

「この仕事に意味はあるのか、ないのか」
「人生は生きている価値があるのか、ないのか」
このような「決めつけ」「思い込み」も判断。

「失敗した・最悪・ついてない」という「失望」「落胆」も判断。
不安や尻込み、人物評もすべて判断。

判断の正体
判断は「執着」の一種である。

判断の元になっている「こうでなければ」という、自分の人生や、相手への期待は、頭の中にこしらえた「妄想」に過ぎない
この妄想にすぎない判断に執着して、自分や相手を苦しめているというのが真実の姿である。

そのムダな判断を手放すことが、ムダな反応をしない人生につながっていく

判断から自由になる
ムダな判断から自由になる方法は、シンプルに「判断に気づく」こと。

・失敗したかも
・あの人は苦手、嫌い
といった思いがよぎったときは、「あ、判断した」と気づくこと。
それは妄想に過ぎないと気づくこと。
それは事実ではないと気づくこと。

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