タイトル:人生に迷う君に送る24の手紙
著 者 :永松 茂久
出版社 :プレジデント社
発行日 :2019年6月3日
捨てることから始める
・人混みの電車の中で、一人の年配の女性が、苦しそうな顔でうずくまっている
・ある会議で、上司がとても魅力的なプロジェクトのメンバーを募集した
そんな場面に出くわしたら、すぐ行動に移せるか。
それとも行動にブレーキがかかってしまうか。
誰もが本当は行動したいと思っているはずである。
しかし、動き始めようとするたびに邪魔をするものがある。
それは、「失敗したらどうしよう」「周りもやっていないし」「できなかったら格好悪い」という無駄な思考である。
こういった無駄な思考を抱えている限り、どうしても行動が鈍くなってしまう。
要するに、行動にブレーキがかかってしまう原因は、「行動力がないから」ではない。
「無駄な思考にとらわれている」だけである。
従って、無駄な思考から解放されれば、簡単に前に進むことが出来るようになるはずである。
「人の目を気にする」を捨てる
人のことを考えるのは素晴らしいことである。
しかし、それも程度の問題であり、何事も過ぎたるは及ばざるがごとし、である。
他人の目を気にしすぎたり、人の気持ちを優先しすぎると、自分の本当の気持ちが見えなくなってしまう。
そして、やがては自分の本音すら見えなくなってしまう。
自分の気持ちを無視して生きているのでは、誰のための人生か分からない。
そんな人生では、後から振り返ったときに、必ず後悔してしまう。
人生の最終責任は、自分にしか取ることはできない。
従って、少しくらい自分の意思で生きてみたっていい。
「人からどう見られるか?」よりも、「自分はどう生きたいのか?」を考えるほうが、人生はずっと面白くなる。
心の中を「他人がどう思うか?」で満たすのはやめて、自分の人生を生きるべきである。
「自分なんて」を捨てる
人の評価というものは、本来ものすごく主観的で流動的なものである。
人は自分の都合で他人の評価を決めているのであり、人の評価など所詮はあまり当てにならない、いい加減なものである。
他人がいくらあなたのことを考えてくれたとしても、他人がいくらあなたのことを「すごい」と評価してくれたとしても、結局はその時の気分でしかない。
それよりも、絶対的に味方にしておきたい人がいる。
それは、自分自身である。
自分以上に自分のことを考えてくれる人はいない。
従って、自分で自分自身に感謝すること。
上手くいかない時でも、まずは自分が自分自身の味方でいること。
自分自身をしっかりと認めてさえすれば、他人の評価に一喜一憂する必要はない。
「みんながやっているから」を捨てる
「みんながやっていたから」と周りに流されて、あとから後悔することがある。
つまり、他の人がやっているからといって、それが全て自分にとって楽しく、正解だとは限らない。
結局のところ、「みんながやっていたから」というのは、自分の責任で物事を決定することなく、その責任から逃げた人の言い訳でしかない。
従って、「みんながそうだから」ではなく、「自分自身がどうなのか」を重視すべきである。
自分自身の心の声に、もっと耳を傾けるべきである。