タイトル:AI分析でわかったトップ5%社員の習慣
著 者 :越川 慎司
出版社 :ディスカヴァー・トゥエンティワン
発行日 :2020年9月25日
達成感を大切にする
5%社員は、仕事をすること自体が目的ではなく、その仕事によって生まれた成果を重視している。
従って、作業が終わった充実感ではなく、その作業が成果になったときの達成感を大切にしている。
その作業は何のためにやっているのか、何をもって成功とするのか。
この2つの質問を問い続けることが大切。
重要な仕事に時間を割く
「仕事をたくさんこなす」ことを「効率がいい」と勘違いしてはいけない。
5%社員は、「必要な仕事を短い時間で終わらせる」ことを「効率がいい」と捉えている。
従って、緊急度よりも重要度の評価軸を意識して仕事の優先順位を決めている。
短い時間でより大きな成果を上げるためには、重要度が低いものを見極め、勇気を出して手を出さないことが求められる。
挑戦を実験と捉える
5%社員は、新しい挑戦に対してデメリットはあると答えている。
ただし、「失敗を成功へのステップと捉えるならデメリットにはなり得ない」と考えている。
失敗を未来の成功に向かっての学びの場と捉えている。
従って、何も挑戦しないことに対しては、失敗のリスクはないものの、メリットとは言い難いと考えている。
完璧を目指さない
常に完璧を目指して努力していると、ペースが落ちてしまう。
5%社員は、8割といった精度の目標値や、作業時間を設定し、意図的に完璧を目指さない。
そのおかげで、どんどん先へ進んで、行動量が増え、結果として成果を残しやすくなる。
生産性を高めるには、行動ファーストで動きながら考えることが重要になる。
定期的に仕事を振り返る
5%社員は、少なくとも2週間に一度は、15分から30分程度、止まって考える時間をとっている。
なぜ忙しいのか、何かやめるべきことはないか、何に無駄な時間を費やしてしまったのか。
内省を定期的に行い、次の行動に活かしている。
パフォーマンスのロスをなくす
5%社員が最も仕事を詰め込んでいるのは午前中であり、19時前後の業務量は少ない。
特に朝に狙いを絞って重要な仕事を進める習慣がある。
朝に創造的な仕事を集中して行い、午後のだれがちな時間にはあえて無理をしない。
そうすることで、勤務時間内のパフォーマンスを最大化している。