タイトル:THE THREE HAPINESS
著 者 :樺沢 紫苑
出版社 :飛鳥新社
発行日 :2021年3月22日
幸せには「種類」がある
人が「幸せ」を感じている瞬間に分泌される脳内物質うち、
・セロトニン(健康の幸福)
・オキシトシン(つながりと愛の幸福)
・ドーパミン(お金、成功、達成などの幸福)
の3つが「3大幸福物質」と呼ばれている。
このうち、ドーパミンが何かを「する」ことによって得られる「DOの幸福」であることに対して、セロトニン・オキシトシンは言うならば「BEの幸福」。
朝起きて、どこも調子が悪くなく、健康でいられる幸せ。
朝起きて、隣にパートナーがいる幸せ。
セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福はそこに「ある」。
にもかかわらず、多くの人は失うまでその幸福が「ある」ことに気付かない。
だからこそ、まずはこの「BEの幸福」に気付くことが重要である。
幸せには「優先順位」がある
「3つの幸福」を得るためには優先順位ががある。
それは、セロトニン的幸福 → オキシトシン的幸福 → ドーパミン的幸福の順番。
ドーパミン的幸福は一番最後。
幸せになろうと一生懸命頑張っても、積み上げる順番を間違えるとむしろ不幸になってしまう。
「成功(ドーパミン)」より「健康(セロトニン)」が優先
「健康」をないがしろにして仕事で頑張りすぎると、メンタル疾患や身体疾患に陥る。
仕事を「頑張る」には「健康」という基盤が絶対に必要になる。
「成功(ドーパミン)」より「つながり(オキシトシン)」が優先
「家族のつながり」を軽視して仕事で頑張りすぎると、離婚や家庭崩壊を招く。
「つながり」「人間関係」を無視してガムシャラに仕事を頑張っても、その先に「幸せ」はない。
「つながり(オキシトシン)」より「健康(セロトニン)」が優先
仕事も順調、家族とも幸せな時間を過ごせていたとしても、ある日突然「がん」を宣告されたら、それは「幸せ」とは言えない。
自分の「健康」があってこその「つながり」と言える。
決して「仕事を頑張らなくてもいい」という訳ではない。
ただ、仕事以上に大切なものをないがしろにして必死に働くとむしろ不幸になる。