【ネタバレ】人は話し方が9割 #36

タイトル:人は話し方が9割

著 者 :松永 茂久

出版社 :すばる舎

発行日 :2019年9月14日

話す力はメンタルで決まる

・人前で話した時、頭が真っ白になってしまった
・何を言っているか分からない、と言われて自信をなくしてしまった
などという苦い経験があると、「自分は話すのが苦手」だと思い込んでしまう

これは、話し方における自己肯定感が失われてしまっている状態である。

要するに、ほとんどの人は「話すことが苦手」なわけではない。
「話せるというメンタル状態に持っていくことが苦手」なだけである。

一度や二度の言葉の行き違いや感覚のズレによって傷つき、自信を失い、それが元で話すことへの苦手意識が芽生えてしまっただけである。

そんな話し方の自己肯定感を取り戻すためにはどうしたらいいのか。
ズバリ、話すことを通じて失った自己肯定感は、話すことを通じて取り戻すのが一番である。

否定のない空間に身を置く

話し方の自己肯定感を、話すことを通じて取り戻すためのキーワードは「全肯定」
「話している相手を決して否定しない」ということ。

これは、単純に相手を否定しないということだけではない。
人は、「自分を肯定してくれる人を肯定する」ようにできている。
従って、自分が相手を否定しなければ、相手も自分を否定しなくなってくる。

つまり、「全肯定」とは、「自分自信も否定させない」ということでもある。

そうして自分と相手との間に「否定のない空間」をつくり、自分を全肯定してくれる場所に身を置くと、話すことが怖くなくなる。
いつの間にか前向きに話すことができるようになる。

そうすることで、「話すことが苦手」だと思い込む原因となった過去の傷も知らず知らずのうちに癒えていく。

「聞き方」が9割

人とコミュニケーションを取るうえで、知っておきたい大切なこと。

① 人は誰しも自分のことが一番大切であり、自分に一番興味がある生き物である
② 本来、誰もが自分のことを認めて欲しいし、自分のことをわかってほしいと熱望している
③ 人は自分のことをわかってくれる人のことを好きになる

これらのツボを踏まえると、人とうまくコミュニケーションを取るためには、相手の自己重要感を高めることが重要になる。

つまり、実は、「話し方において一番大切なことは、聞くこと」である。
うまく人と話をするためには、「いかに話すか」よりも「いかに聞くか」が重要である。

流暢に話ができれば、それに越したことはないが、それは噺家や芸人など一部のプロに任せておけばいい。
私たちは、相手の人にいかに自分が関心を寄せているかを伝えることが大事である。

好かれる人がやっている「3つのリアクション」
・顔の表情
・声の表情
・体全体の表情
の3つを活用すると、話し相手に対して「私はあなたに興味を持っているよ」と効果的に示すことができる。
「笑顔で聞き、自分の感情を言葉に乗せ、身振り手振りを使って相手にリアクション」することで「聞き上手」になることができる。

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