【ネタバレ】アウトプット大全 #39

タイトル:アウトプット大全

著 者 :樺沢 紫苑

出版社 :サンクチュアリ出版

発行日 :2018年8月3日

インプットとアウトプット

インプットとは、脳の中に情報を入れる(=入力)のこと
アウトプットとは、脳の中に入って来た情報を、脳の中で処理し、外界に出力すること

具体的には、
インプット →「読む」「聞く」。
アウトプット→「話す」「書く」「行動する」。

読書を例に挙げると、
インプット →本を読む
アウトプット→感想を友人に話す・文章に書く、本の内容をもとに行動する

勉強を例に挙げると、
インプット →教科書を読む
アウトプット→問題集を解く、テストを受ける、理解した内容を友人に教える

アウトプットがすべて

・月に3冊読書する人
・月に10冊読書する人
では、後者がより成長できるとは限らない。

なぜなら、人間の脳は、いくらインプットしてもアウトプットしない限り、記憶として定着しないからである。

従って、
・月に3冊読んで3冊アウトプットする人
・月に10冊読んで1冊もアウトプットしない人
では、間違いなく、「3冊しか読んでないけれど、きちんと3冊アウトプットする人」のほうが成長できる。

つまり、重要なのはインプットの量ではなくアウトプットの量である。

1年前に受けたセミナー、1年前に読んだ本の内容を5分できちんと説明できないのであれば、それは成長にとって何の役にも立っていないということ。
何の役にも立っていないインプットは、「わかったつもり」になっているだけの「自己満足」でしかない

現実を変えられるのはアウトプットのみ

インプット(=本を読む)をすると、脳の中の情報や知識が増える。
しかし、インプットだけでは、現実的な変化は何も起きない。

一方で、アウトプット(=本の内容をもとに実際に行動する)は、「行動」そのもの。
アウトプットして初めて、現実世界を変えることができる

従って、目の前の現実を変えたいのであれば、アウトプットするしかない。

アウトプットの法則

アウトプットで長期記憶
人間の脳は、インプットした情報を、そのままでは「重要でない情報」と認識して、すぐに忘れてしまう。
しかし、インプットした後に何度も使われる情報は「重要な情報」として認識され、長期記憶として保存される。

つまり、インプットしても、その情報を何度も使わないと、すぐに忘れてしまう
目安としては、情報の入力から2週間で3回以上アウトプットすると、長期記憶として残りやすくなるという。

黄金比率
勉強時間におけるインプット(教科書を読む)とアウトプット(問題を解く)の割合では、ほとんどの人がインプット中心の勉強を行っている。
一方で、コロンビア大学の心理学者による実験では、定められた時間における暗記の成果では、覚える時間(インプット)と練習する時間(アウトプット)の割合が、インプット3:アウトプット7であったグループが最も高得点をとったという。

つまり、多くの人が「勉強しているのに成長しない」と悩んでいる最大の原因は、インプット過剰/アウトプット不足である。

インプットとアウトプットの黄金比率は、インプット3:アウトプット7
インプット時間の2倍近くをアウトプットに費やすことが重要である。

フィードバックを忘れない
アウトプットにより記憶が残り、知識が身につき、自己成長が実現できる。
しかし、アウトプットするためには、インプットがどうしても必要になる。

従って、
① まずインプットする
② インプットしたらアウトプットする
③ アウトプットしたらまたインプットする
というインプットとアウトプットのサイクルをどんどん繰り返すことが重要になる。

このサイクルで必要不可欠なプロセスは、②と③の間、つまり、アウトプットしたあと次のインプットの前に、「フィードバック」を行うこと。

何か行動を起こしたときに、失敗してもうまくいってもその「理由」を考える。
そして、次からの行動の方向修正を行うことで、はじめて成長できるようになる。

せっかくのアウトプットも、やりっぱなしでは成長につながらない

-自己啓発, 記事一覧