タイトル:うまいことやる習慣
著 者 :中村 恒子
出版社 :すばる舎
発行日 :2018年6月26日
「お金のために働く」でいい
「仕事の内容にやりがいがない」「人間関係がつらい」など、原因は人それぞれではあるものの、「なんのために働くのか」と悩んでいる人が多くいる。
そもそも、人はなぜ働くのか。
大昔から変わらない根本的なことを言えば、人は生活するために働いている。
自分を食べさせていくために働く。
家族を食べさせていくために働く。
それが仕事のいちばんの目的である。
今の時代は、将来が不安になるようなニュースや、誰がどんな暮らしをしているかなど、色々なことが目につきやすいため、「なんのために働くのか」と迷ってしまいがちである。
しかし、迷ったときには、単純に「働くのは、自分が食べていくお金を稼ぐため」と割り切ってもいい。
それが、人間が働く原点である。
生きるために働くことは当たり前のことであって、何も恥ずべきことではない。
人生は長いのだから、「生きがい」や「己の成長」は、自分をちゃんと食べさせられるようになったあとに、余裕があったらボチボチゆっくり考えていけばいい。
仕事は好きじゃなくてもいい
「仕事は好きでなければいけない」「楽しく働かなければいけない」などと堅苦しく考えていると、いざ面倒くさいことやイヤなことに直面したときにストレスを感じながら仕事をするハメになってしまう。
なので、仕事を無理なく続けるためには、「やらないよりは、やるほうがマシかな?」くらいのモチベーションでちょうどいい。
そうすれば、過剰に期待しなくてすむ。
ストレスに感じるような出来事に遭遇しても「まあ、ときどきはそういうことも起きるだろう」と大らかに考えることができるようになる。
その中で、まれに嬉しいことや喜びが味わえれば、それで十分。
仕事をしていくうえでは、好きとか嫌いとかは考えなくてもいい。
自分の人生を生きる
私たちは、仕事への向き合い方や他人との付き合い方、ひいては人生について、「こう生きるべき」「こうするべきではない」と考えてしまいがちである。
しかし、それが「なんか違うな」と感じたら、その感覚を信じていい。
人生の満足感は自分が決めるものであって、誰かと同じような人生を生きなければならないという決まりはない。
「これが自分の人生」と覚悟を決めて、「自分らしく」生きればいい。
いろんな人がいろんなことを言うかもしれないが、結局、最後は自分。
自分がどう生きるか、どうしたいか、ということだけである。