【ネタバレ】FRIDAY FORWARD #46

タイトル:FRIDAY FORWARD

著 者 :ロバート・グレイザー

出版社 :ディスカヴァー・トゥエンティワン

発行日 :2021年10月25日

成長のきっかけ

成長は努力なしにはあり得ない。
良い変化は、挑戦を促すはたらきかけがあってこそ起こる
そのためには、精神・知性・身体・感情の4つのキャパシティを広げることが必要。

精神のキャパシティを広げる

充実した人生を送るためには、自分にとって最も大切なものは何かを、じっくり考えて見極めなければならない。

自分の本音に耳を澄ます
たいがいの人は、自分が望んでいるものを知っていながら、それに向かって進んでいない。
心の内でははっきりしていることから目をそらしている。
自分の本心と向き合うのを恐れている。
そして例えば、「資金がある程度貯まったら」とか、「〇〇(目標)を達成したら」などの理由をつけて、当面は今までどおりで行こう、と自分に言い聞かせてしまう。
目標を達成したあかつきには、本当にやりたいことに本気で取り組もう、と。
残念ながら、私たちは決断を先延ばしにしたがるものであり、それが現実である。

知識のキャパシティを広げる

知性のキャパシティを作るものは、心構えと、計画性と、毎日の行動。

自分に言い訳をしない
他人の成功の理由を、幸運やタイミングの良さのせいにする方が、その人の熱意や意志の強さ、長い歳月をかけた地道な努力を認めるよりも気休めにはなる。
しかし、どんな成功も一夜では収められない。
成功を収めるために不可欠な時間や労力を投資する覚悟が自分にはないからといって、他人の努力をうやむやにしてごまかしてはいけない
「あの人は頭がいいから」と、自分が怠けたり実力を出しきっていなかったりすることの言い訳にしてはいけない。

毎日を根本から変える
私たちは「要となる習慣(キーストーン・ハビット)」を持っており、それを変えると、人生のさまざまな面で良い変化につながる。
習慣を改善して、本当にゴールを達成したかったら、自分のキーストーン・ハビットを探し当て、まずそこから変えて粘り強く続ければ、やがて軌道に乗る。

「No」と言う勇気
時間は貴重で、限られている。
いくらほかの人が一所懸命に取り組んでいることだからといって、自分にとって大事でなければ、それはそれで構わない。
何かに「No」と言うことが、結果的には、自分がフルに貢献したい別の件に「Yes」と言うチャンスにつながるかもしれない。
「断然YesでなければNo」は、とても有益である。

毎日の選択と決断
「優良」を行いの成果だと考えている人が多い。
しかし、現実には、私たちが日々行う無数の決断と、個々の状況にどのように対応するかの選択の産物が「優良」なのである。
「繰り返される行いが人を作る。ゆえに優良とは1つの行いのことではなく、習慣である。」

身体のキャパシティを広げる

単にダイエットや運動に取り組むことだけではなく、ストレスの対処法や、壁にぶつかったときの乗り越え方を身につけることも大切。

本番に向けた準備
優れたパフォーマンスを「あの人は土壇場に強い」の一言で片づけてしまうと、彼らの成功の理由は得体の知れない力のおかげと思ってしまい、自分が高レベルの結果を出すために必要な努力をしないで済む言い訳になる。
しかし、プレッシャーのかかる状況での決め手となるのは、日々の練習と努力の積み重ねである。
土壇場で底力を出すには、実は、その場の集中力よりも、表舞台に出る前の準備のほうが大きく物を言う。

周囲の環境を整える
どうしたら自分の目標にかなう交友関係や環境(会社を含む)に身を置けるか、マクロのレベルで、明確な意識を持って慎重に検討することが重要。
その結果として、自分の目標にそぐわない人間関係や環境から離れざるを得ないかもしれない。
また、ミクロのレベルでも、自分がやりたいこと、目指すことの邪魔になる要因を減らせるのはどこか、自分の目標にそぐわない物事を遠ざけるにはどうすればいいか、考えるべきである。

大切なことを妥協しない
自分を優先することと、自分勝手ということは別モノである。
自分を優先するというのは、自分にとって大切なことを妥協しないという意味
自分を優先しないと、まわりの人に対して最高の自分で接することができなくなってしまう。
自分自身のためにも、まわりの人のためにも、自分のベストの状態でいるには、健康的な生活を送り、じゅうぶんに休養をとり、満ち足りた気持ちでいないといけない。

感情のキャパシティを広げる

感情のキャパシティの大きさによって、自分を狭める思い込みを克服する力や、困難に柔軟に対応する力、周囲との人間関係の質が決まってくる。

どん底でも前に進む
誰にでも、最悪の日や最悪の週はある。
最悪の状態がもっと長く続くこともある。
しかし、いつそんな事態が起こるかと案じるのではなく、そんな事態が起こったときにどう対処するかが肝心である。
「それがどうした」と言って歩き続けられるか、絶望のあまり何も手につかなくなってしまうか。
大事なのは、「夜明け前がいちばん暗い」と思い、とにもかくにも前に進む方法を見つけること。

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