【ネタバレ】心を鍛える技術 #49

タイトル:心を鍛える技術

著 者 :秋山 ジョー 賢司

出版社 :ディスカヴァー・トゥエンティワン

発行日 :2021年11月20日

不安の正体

人間は、未来=未だ来ていない=まだ起きてもいない「先のこと」を想像することで、不安を感じる。
要するに、「未来がどうなるかわからない」から不安になる
従って、変化の激しい現代では、不安を感じて当然である。
しかし、「起きていない未来をイメージすることで不安が生み出される」という作用は、「イメージする未来が良いものであれば、今の自分にとっての「いい状態」が生み出される」というように変換することもできる。

また、人間は、「こうなるだろう」とわかっていることに対しては不安を感じない
従って、「人生を幸せに生きるパターン」が明確であった高度経済成長期のように、「自分がどこへ向かえばいいか?」という目標が明確であればあるほど、自分が向かう先には「明るい未来」が待っていて当然である。

これらを踏まえると、現代において、不安から解消されて明るい未来に進んでいくためには、「自分のあるべき姿」「本当の自分」を見つけることが重要になる。

偽りの自分

「本当の自分」ではなく、「偽りの自分」で生きている人は、
・自分はどこかが欠けている
・今の自分には何かが足りない
というような感覚を持ちながら生きている。

ストーリーテリング

自分の人生に感動できない人は、以下のいずれかの思考に陥っている。
・ダメ出し思考(自分は何も成し遂げていない)
・不完全燃焼思考(人生そこそこはうまくいってる)
・あきらめ思考(私はこんなもんだろう)

これらの思考を「感動思考」に変えると、「結構やってきたんだなぁ」「なんとかくぐり抜けてきたもんだ」「意外と頑張ってきたんだなぁ」と自分の人生に対する驚きと嬉しさを感じるようになる。
この感覚を持つようになると、人生に対しての「使命感」が生まれる。
そうやって、自分で自分自身を焚きつけていく

不安を覚悟に還る

「偽りの自分」で生きている人は「理想の自分」に「今の自分」を攻撃させている
「理想の自分」と「今の自分」のズレを感じて、自分と自分の戦いを繰り広げている。

そうではなく、「理想の自分」を「今の自分」の味方にする
メンターやコーチとして、「今の自分」をサポートさせる。

セルフコーチング(自己対話)で、「不安」→「安心」→「自信」→「勇気」→「覚悟」へと変える。
コアバリュー(エネルギーの源泉)と強み(自分が磨いてきた武器)を知る

そうすることで、「本当の自分」「あるべき姿」になることができる。
自分の可能性を最大化し、圧倒的な挑戦をしていく自分に変わることができる。

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