タイトル:DIE WITH ZERO
著 者 :ビル・パーキンス
出版社 :ダイヤモンド社
発行日 :2020年9月29日
人生は経験の合計
人生が充実していたか(充実しているか)どうかは「貯金している金額」では測れない。
唯一の物差しは、一生を通じて味わった「経験」の豊かさである。
人生の最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる。
つまり、「お金を稼ぐこと」や「お金を貯めること」ではなく、「思い出づくり」こそが人生で一番大切な仕事である。
人生の残り時間を考える
どんなに多くの時間を費やして働いても、手にしたお金を使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。
それにもかかわらず、私たちは手遅れになるまでやりたいことを我慢し、ただただ金を節約している。
人生は無限には続かない。
その事実から目を背けず、必要以上に喜びを先送りしすぎないことが重要。
「金」の価値を最大限に引き出す
「金」は使って初めて価値が引き出される。
そして「金」は経験に使うことによってより豊かな人生を送ることができる。
ただし、「金」から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していく。
なぜなら、経験を楽しむには、「金」だけではなく「時間」と「健康」が必要だからである。
老後資金を必要以上に増やそうと働き続けると、何か(金)は得られても、それ以上に貴重なもの(時間と健康)を逃してしまうことになる。
「金」が増えたからといって、必ずしも人生を充実させる経験が増えるわけではないのである。
人生の喜びを最大化するために
将来に向けてお金を貯めることは言うまでもなく重要である。
ただし、必要以上に貯め込んだり、お金を使うタイミングが遅すぎると、人生の喜びを最大化することはできない。
「金」「時間」「健康」のバランスを考えて、今しかできないことに惜しみなくお金を使うことこそが人生を豊かにする方法である。