タイトル:宇宙はYESしか言わない
著 者 :小池 浩
出版社 :サンマーク出版
発行日 :2020年12月10日
お金の悩みへの羅針盤
問題と答えは必ずセットで存在する
問題に直面したときこそ、勇気を出してほんの一歩だけでも進んでみる。
問題を違う角度から見てみる。
すると、立ちはだかっていると思っていた壁が途切れていたり扉がついていたりすることに気付く。
問題は「隠す」ことで膨れ上がる
借金やギャンブル、不倫など。
問題なのは、それらそのものではなく、それを「隠す」こと。
問題そのものよりも、「大切な人に秘密を持っていて、それに対して罪悪感を抱いている」ということに、問題の根源がある。
パートナーシップの悩みへの羅針盤
相手をジャッジしない
相手の中に居場所を求めているかぎり、幸せにはなれない。
そこには常に相手へのジャッジがあり、相手に選ばれようと我慢したりしているうちに、表には出さない相手への批判や不満の思いが、いつのまにか募っていく。
この我慢が知らず知らずのうちに相手に伝わり、相手も無意識のうちに「自分はこの人を幸せにできない」と感じ、心がいつしか離れていく。
運命の相手を「決める」
運命の相手は決められる。
自分が選んだパートナー、夫、妻こそが、「運命の相手」と決めればいいだけ。
過去に起きたことは運命(フェイト)として受け入れる器が必要だったとしても、未来の運命(デスティニー)は自分が握っている。
叶わないからこそ得ている何かはないか
目の前で起きていることは自分の「真の」望みがかなった状態であるはず。
従って、望みが叶わないときに考えるべきは、「自分が本当に望んでいることは何か」ということ。
結婚したいと望んでいるのに、結婚していないのであれば、心は「結婚したくない」と望んでいることになる。
その陰には、結婚することによって得られなくなると思っていること(=結婚すると自由がなくなる)、結婚しないことによって得られているもの(=結婚しなければ自由でいられる)が潜んでいる。
仕事の悩みへの羅針盤
経営者意識で生きる
自分の人生を、自分の責任で、最後までまっとうする。
人生に起こるすべてのことに、自分が全責任を負うと決めてしまう。
雇われ意識でいると、誰かのせいや環境のせいにしたりして、問題と向き合うことを避けがちになる。
嫉妬は「ドリームベル」
嫉妬というのは、本来自分が受け取ることができたはずの何かを、他の人、とくに、自分よりも下だと思っている立場の人が受け取ったときに湧き起こる感情である。
つまり、嫉妬は「あなたにもできる!」というヒント、祝福の鐘の音である。
一方で、嫉妬した今日の自分は、過去の自分が選んだ未来の姿である。
従って、そこにドリームベルが鳴ったら、「進む方向を考えよう」という合図と捉える。
今ここでの決断が、自分の未来を変える。
誰の願いを叶えるのか
誰かの期待に応えるために生きているのではない。
自分の期待に応えるために生きている。
迷ったら未来の自分がほめてくれそうな選択をする。
今この瞬間からの行動はすべて、未来の幸せにつながっている。
もったいないおばけ
私たちは「せっかくこの仕事についたんだから」と、手に入れたものに執着してしまう傾向がある。
しかし、人生で大切だと思うことや、やりたい仕事が、最初に選んだモノの延長線上にあり続けるかというと、そうではない。
すべてを「やりたい」で始める、「こうしなきゃ」を手放す。
自分の価値の見積もり方
自分の価値を低く見積もっていると、可能性の枠を自分でつくり、その中で考え、行動してしまう。
同じような仕事や、同じような状況から奮起して成功している人の話を聞いても「ああ、それはその人が特別だから」と思ってしまう。
「こうなったらいいなあ」と思うその世界に身を置いてみれば、自分に可能性を授けることができる。
人間関係の悩みへの羅針盤
できごとに意味はない
すべてのものごとに人は好きなように意味をつけ、幸せにも不幸せにも生きられる。
ネガティブなできごとに遭遇して、「よっしゃ!これで願いがかなったぞ」とガッツポーズする人と「ああ、最悪だ。私の人生もうダメだ」とうなだれる人。
この両者の違いは、「そういうことにしたかどうかの違い」である。
変えられるのは自分だけ
問題は「相手が変わらないこと」ではない。
それよりも、相手と本気で話し合うでもなく、相手が変わってくれることを切に願いながら、自分をつらい状況に置き続けていることが問題。
自分を助けることができるのは、唯一、自分だけ。
人には人の世界があることを認識する
人間関係をうまくいかせたいと願うなら、一切の否定や批判をたった今「やめる」と決めること。
正しさにとらわれる人、否定や批判を手放せない人は、「違い」が自分に対する否定や批判に見えてしまう人。
だから自分と同じ正しさの中にいて欲しいと願うわけだが、結局それが否定や批判につながる。
過干渉は負のエネルギーを放つ
過保護や過干渉は「あなたには自力で這い上がる力がない」というメッセージを送り続けることになる。
親が子どもに出す助け舟は、SOSが発信されたときで十分。
むしろ、「何かあったときに、必ず言っておいで。絶対助けるから」「何がどうなっても、私はあなたの味方であり続けるよ」というメッセージを送り続けることこそが、大切なプロセス。
自己実現と自由の悩みへの羅針盤
目の前のすべてを楽しみ尽くす
好きなことを仕事にしない人生は負けなのかというと、決してそうではない。
好きなことを仕事にする人生もいいし、仕事は(好きではない)得意なことで稼いで、好きなことや趣味にどっぷり使う人生もいい。
大切なのは、自分の人生が豊かで幸せであること。
準備と本番は同時進行でやってくる
多くの場合、チャンスは準備段階で舞い降りてくる。
だから、やりたいことがあるならば、「〇〇してから」などと言っている場合ではない。
そうやって先送りにしていると、徐々に取り組むことへの不安や恐怖のほうが大きくなってくる。
次第に、今やらない理由探しに奔走し始める。
昨日の自分に感謝する毎日を過ごす
来年の今日は、今日の選択と行動でつくられる。
つまり、今決められるし、今軌道修正できる。
明日の自分が感謝してくれるような今日を、自分で生み出していく。
本当に不幸なのか
子どものいる人生・いない人生、どちらも幸せ。
本来、そこに優劣などはない。
今の与えられた舞台をどう生きるか。
自分の人生をどれだけ幸せにつくりあげるのか。
考えるべきは、そのことだけである。
塵も積もれば山となる
良いことも続ければのちに大きな幸せを生み出す。
悪いことも続ければのちに大きな苦しみを生み出す。
しかし、最初はほんのちょっとのこと。
「やりたいことを、今日ちょっとだけでもやる」のか、「やりたいと思いつつ、今日はやらない」のか。
今この瞬間に選ぶ一歩が、のちのち大きな隔たりとなっていく。